日商 Assist Biz

更新

まちの羅針盤 vol.5 〝らしさ〟をブランドへ

唐津市の地域経済循環構造(2015年) (出典:環境省「地域経済循環分析」資料より著者作成)

船乗りに正確な地図と羅針盤が必要なように、地域づくりには客観的なデータが欠かせない。今回は、玄界灘を臨み、佐賀県第2位の都市であると同時に福岡都市圏に属する唐津市について、まちの羅針盤(地域づくりの方向性)を検討したい。

唐津らしさの充実

地方創生のポイントは、「生産↓分配↓支出」と流れる経済循環を太く強くすることである。そのためには、まず、どの段階で域外から所得が流入/流出しているかを確認する必要がある。

環境省地域経済循環分析システムで唐津市の循環構造(2015年)を見ると、地方交付税交付金等の財政移転(分配段階)、来訪者の購買活動などによる消費の流入(支出段階)で域外から所得を稼ぐ一方、地域の経常収支に当たる域際収支(支出段階)で域外に所得が大きく流出していることが分かる。地方都市によく見られる構造で、財政移転が地域の所得向上に必ずしも結び付いていない循環となっている。

この記事は無料会員限定の記事です。

無料会員登録をすると続きを読めます。

無料会員の方はログイン

次の記事

まちの羅針盤 vol.6 〝サードプレイス〟を目指せ 無料会員限定

DBJ設備投資研究所経営会計研究室長、前日本商工会議所地域振興部主席調査役・鵜殿裕

船乗りに正確な地図と羅針盤が必要なように、地域づくりには客観的なデータが欠かせない。今回は、東京都町田市に隣接し、神奈川県で3番目の人口(7...

前の記事

まちの羅針盤 vol.4 ローカルファーストの視点で 無料会員限定

DBJ設備投資研究所経営会計研究室長、前日本商工会議所地域振興部主席調査役・鵜殿裕

新型コロナウイルスは、これまでの人々の価値観や行動様式を変え、ニューノーマル(新常態)を生み出すといわれている。また、ウィズコロナで長引く...

関連記事

まちの羅針盤 vol.18 歩きたくなるまちに

株式会社日本経済研究所地域本部副本部長・鵜殿裕

航海に正確な地図と羅針盤が必要なように、地域づくりに客観的なデータは欠かせない。今回は、秋田、青森、岩手の3県が接する要衝の地にあり、秋田...

まちの羅針盤 vol.16 よそ者が創業しやすいまちに

DBJ設備投資研究所経営会計研究室長、前日本商工会議所地域振興部主席調査役・鵜殿裕

航海に正確な地図と羅針盤が必要なように、地域づくりに客観的なデータは欠かせない。今回は、北海道のほぼ中央に位置する「へそのまち」で、富良...

まちの羅針盤 vol.15 コミュニティ・ベイスド・エコノミー創出を

DBJ設備投資研究所経営会計研究室長、前日本商工会議所地域振興部主席調査役・鵜殿裕

航海に正確な地図と羅針盤が必要なように、地域づくりに客観的なデータは欠かせない。今回は、山口県南東部に位置し、商業都市として栄えた柳井市...