南国宮古島の名物は、澄んだ青い海とサトウキビ。沖縄の離島の中でも人気が高いこの島で、約50年前から販売されている有名な焼き菓子「バナナケーキ」をご存じだろうか。シンプルなパウンドケーキで、箱を開けた瞬間から甘〜いバナナの香りが立ち上る。マンゴーもライチもおいしいが、やはり子どものころから食べなれているバナナが親しみやすいし、食欲がそそられる。口に運ぶと、ふんわり柔らか、舌触りがスムーズで、雪のように解けていく。なんともやさしい味である。
「バナナは外国産です。よく島のですか? と聞かれますが、島バナナだけではとても生産が追いつかなくて……」と、責任者の三浦かおりさん。1日に1000個以上焼き、注文のあった全国のお客さまの元へと、ここ宮古島から送り出している。
材料は、小麦粉、砂糖、鶏卵、バナナ、マーガリン、食塩、そしてラム酒。どこかエキゾチックな香りがするのは、隠し味として使われているラム酒によるものだ。
生地をこねるときが一番慎重になるそうで、焼き上がりの良し悪しはここで決まる。生クリームとも合うし、緑茶にもよく合う。これが、押しも押されもせぬ宮古島名物だ。
Data
社名:ドラゴンフード株式会社
住所:沖縄県宮古島市平良字西里7-2
電話:0980-72-3765
Infomation
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