いにしえより歌人・貴人が訪れ歌に詠まれた景勝地
和歌山市和歌川の河口に広がる干潟を中心とした一帯は、和歌の浦と呼ばれ、奈良・平安の昔から風光明媚(めいび)で知られる場所です。時々刻々と変化する干潟の景色や、湾を取り巻く山やまちの四季折々の様子は、ひとときたりとも同じものがないと言われるほど変化に富み、多くの文化人たちに愛されてきました。
『万葉集』に残る山部赤人の歌「若の浦に潮満ち来れば潟(かた)をなみ葦辺(あしへ)をさして鶴(たづ)鳴き渡る」は、もとの地名の「若の浦」が「和歌の浦」に転じたきっかけとされています。「和歌」の名は県名にも引き継がれ、和歌の浦の情景は今なお日本遺産として人々の目を楽しませています。
観光担当者がすすめる!わがまちの「イチ押し」
和歌山商工会議所 経営支援課 大河内 隆弘
著名人も多数訪れる、「鷹屋」の和歌浦せんべい。古代万葉人の憧れの地、和歌の浦の「不老橋」、「観海閣」の焼き印を押し、丹念に焼き上げた昔なつかしいやさしい伝統の味です。シンプルな原材料にこだわり、サクッとした口あたりを追求しています。
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