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もらってうれしい大人の手土産 時間をかけて煮込んだ老舗の味 「鮪の有馬煮」

「鮪の有馬煮」大 300g 1800円(税別)小 150g  900円(税別)

小田原市街の中心部、手入れされた庭木の向こうにひと際目立つ楼閣風の建物。思わず足を止め、見入る人も多い。地魚や寿司(すし)、天ぷら、会席などを手掛ける明治26年創業の老舗「だるま料理店」の本館だ。現在の建物は大正15年に再建されたもので、1階正面玄関の唐破風は瓦ぶき、また2階屋根の正面が比翼入母屋造りという凝った外観に、中の座敷飾りや建具・欄間などにもさまざまな趣向が凝らされている。国の登録有形文化財指定というのも納得だ。

レトロな空間で味わう料理はどれも上等だが、土産におすすめの一品は「鮪(まぐろ)の有馬煮(角煮)」。もともとは鮪の刺し身の落としを、独自のタレ(有馬山椒(さんしょう)、しょうゆ、砂糖、水飴(あめ)、たまりしょうゆ、しょうが)で煮込み、賄い料理としていたものだが、客の要望で先付として提供したところ大変好評で商品化に踏み切ったそうだ。丸5日間煮込み、艶やかなしょうゆ色に染まった角切りの鮪は、そのまま食べれば酒のつまみやご飯のおかずに。ほぐして野菜と和(あ)えたり、お茶漬けに合わせてもOK。山椒が香り、後を引くうまさだ。シンプルな料理だが、決して家庭ではできない職人の味。こんな手土産を渡せる素敵な大人でいたいと思う。

Data

社名:のれんと味 だるま料理店

所在地:神奈川県小田原市本町2丁目1番30号

電話:0465-22-4128

Information

店頭のほか、電話でも予約可能

http://www.darumanet.com/

小林しのぶ 千葉県出身。いつも取材で世界中を飛び回っている行動派の旅行ジャーナリスト、フードアナリスト。食べた駅弁の数は5000食を超え、「駅弁の女王」とも呼ばれている。『ニッポン駅弁大全』(文藝春秋)など著書多数。

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