“富山湾の宝石”“富山湾の貴婦人”と呼ばれる白エビは体長50~80㎜。うっすらと朱色がかった透明な体が海中を泳ぐ様子は、ピンクダイヤモンドのように輝いてとても美しい。しかし、美人薄命のたとえのごとく白エビの命ははかない。船上に揚げられると、あっという間に、乳白色に変化する。それが白エビと呼ばれる理由だ。刺し身はもちろん、お吸い物、かき揚げなどどんな料理でも、甘みや香ばしさを楽しめるが、土産にするならせんべいがおススメだ。
初めて手に取ったときに、あまりの美しさにため息が出た「月桜」は、純白のせんべい生地に白エビを一尾そのままのせて焼き上げた逸品。カリッとした歯ごたえと白エビの風味が一体となって、食べ終えてもまたすぐに食べたくなる。「夜桜」はイカ墨を生地に練りこんであり、磯の香りたっぷり。夜空を泳ぐイカのような神秘的な姿もイカしている。「磯俵」は白エビの粉を生地に練りこんだシンプルなせんべいで、こちらも白エビのおいしさを余すところなく楽しめる。
富山湾は海岸沿いに浅瀬がなく、急に深海に落ち込む地形が特徴。その海底谷に生息する白エビ。希少な食材を味わえることにシアワセをかみしめている。
Data
社名:有限会社白えび屋
所在地:富山県富山市黒瀬194-21
電話:076-424-3579
Information
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