室蘭、伊達、登別(北海道)の3商工会議所は3月6日、北海道商工会議所連合会を共催に迎え、「メディカル&ヘルスツーリズム 医療・健康観光セミナー」を開催した。同セミナーは、地域の新たな観光の可能性を開拓するとともに、受け入れ体制をつくるために企画されたもの。旅行エージェントやホテル業、医療関係者などが参加し、地域の医療・健康観光の活性化について検討した。
医療観光(メディカルツーリズム)とは、医療サービスを受けることを主たる目的とした海外旅行のこと。また、健康観光(ヘルスツーリズム)は、医学的根拠に基づく健康回復や維持などにつながる観光のことで、温泉や自然環境、食などがそれに当たる。近年、外国人観光客の増加に加え、健康志向が高まっていることもあり、高齢者のみならず、若い人たちの間でも注目を集めている旅行分野だ。
当日は、講師にJTBグループ本社・ヘルスツーリズム研究所所長を迎え、現状や最新情報を解説。また、海外のメディカルツーリズムの取り組みなども紹介し、関連産業の活性化に向けた意見交換なども行われた。
室蘭商工会議所の担当者は、「今回のセミナーが、新たな旅行分野を展開する足掛かりとなれば嬉しい」と話している。
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