多度津商工会議所(香川県)は5日、「商工フェアinたどつ」を開催した。フェアは、2010年から毎年実施しているもので今年で6回目となる。四国の他地域に先駆け、鉄道、銀行、電力など近代産業の基盤がつくられた歴史を踏まえ、「四国の近代産業発祥の地」をアピールした。
多度津町は幕末から、金毘羅参詣船や北前船が寄港する港町として発展。多度津の偉人と起業の精神を後世へ伝承したい主旨から町民をフェアの主な参加対象にしている。
今年のフェアでは、工場見学会と歴史講演、企業紹介を三本柱に実施。船舶模型の展示、電車の運転シミュレーション、給湯器による足湯体験のほか、ダンスパフォーマンス、税金クイズ、ご当地グルメ・鍋ホルうどんのコーナーを設置し、多くの来場者を楽しませた。
会場の一角では、地元中学の吹奏楽部の演奏も行われるなど、教育機関とも連携。幅広い分野の町民各層が参加する総合イベントとして夏の多度津を盛り上げた。
最新号を紙面で読める!