輪島商工会議所(石川県)は7月26~28日の3日間東京・丸の内ビルディング(丸ビル)でいまだに風評被害に苦しむ福島を支援する「福島・輪島物産展」を開催した。イベント期間中は多くの人が来場し、両地域の特産品を購入。本格復興を後押しした。
イベントは平成19年の能登半島地震で被災した際に全国から助けられた同地域が、その恩返しとして東日本大震災で被災した福島を支援するために合同で実施。東北を元気付け、東北観光のPRも行い応援しようと企画したものだ。同所主催の物産展自体は今回で9回目の開催だが、支援イベントは5回目の実施となった。
会場では、福島と輪島の特産物展示を行うとともに、販売コーナーには同地域の伝統工芸「輪島塗」や、のどぐろなどの海産物・地酒・漬物・お菓子などがずらりと並んだ。そのほか、日本酒飲み比べセットを丸ビルの「Marunouchi Cafe×WIRED CAFE」で販売。観光PRコーナーでは、のと里山空港キャンペーンレディーも訪れ、福島・石川・能登・輪島・能登空港など同地域の観光の魅力を紹介した。
また、1000円購入するごとに特産品などの景品が当たる抽選会も開催。同時に、同地域が推進している次世代交通対策事業の特別展示も行い、来場者に福島・輪島の魅力と復興に向けた姿をアピールした。
さらに、今年は輪島を舞台としたNHK連続テレビ小説『まれ』が放映されていることから、同番組に登場するおなじみの大きなケーキや美容室のセットが再現された特別展示コーナーとグッズ販売ブースも設置。多くのファンが訪れた。
同所は同イベントについて、「この物産展は、福島と輪島両地域の魅力を発信する絶好の機会であり、今回は、NHK連続テレビ小説『まれ』の特別展示をしたこともあり、前回を上回る来場者となった。今後も中小零細企業の一助となるよう継続実施したい」と話している。
最新号を紙面で読める!