平成28年度の日本YEGが始動した。全国各地に411単会、45道府県連、9ブロック、3万人を超えるメンバーが在籍する(平成28年4月1日現在)「青年経済人の団体」として、資質の向上と会員相互の交流を通じ、企業の発展と豊かな地域経済社会を築くことを目指して活動している日本YEG。全国規模の組織としてのスケールメリットを生かし、今年も願いを形に変えるため、メンバーが一丸となって突き進む。
平成28年度日本商工会議所青年部 第34代会長(京都YEG)
Okamura Koji 岡村 寅嗣
平成28年度日本YEG会長所信は、現在の日本の中小企業が抱える課題の核心を、メンバーに語りかけるように始まった。
「皆さん、儲かってはりますか? 家族から応援されてはりまっか?」
京都弁で紡がれる言葉は、YEGでの活動に真剣に取り組み、心から楽しんでいるからこそ出てくるものだった。
「ビジネスの関係だけで信頼関係を築くのは、とても時間がかかります。でも、YEGなら、一緒に事業をやって、一番大事な信頼関係を築けるんですよ。信頼を持てたら、その相手と仕事に入ることって、楽じゃないですか。僕はこう考えます。『信頼できる友だちと一緒に仕事できへんかな……。絶対できるはず!』って。だから、YEGメンバーが一緒にビジネスを発展させて、企業を発展させることができる。僕はそう確信しています」
全ては自分に責任がある
そんな岡村会長が定めた今年度のテーマは、大きく二つ。「自己成長と自企業の発展」そして、「次(地)世代へと繋(つな)ぐ」である。今回テーマに込めた思いからは、岡村会長の一企業の経営者としての信念と、積み重ねてきた経験から得たメッセージが垣間見える。
「信頼関係を築く中で、本当に大切なことは、『自分自身』です。自分自身が成長し、レベルの高い人間になること。また、その過程において、全ての責任は自分にあると思うこと。人のせいではないんです。安易に、この世の中のせいだとか、いろんなものに責任を転嫁させがちですけど、全部自分の責任なんです。その気持ちで企業を経営すれば、必ずうまくいきます」
次世代に成長と信頼をつなぐ
また、日本YEGを背負って立つ覚悟や、それに必要なものは何なのか。岡村会長はこう語る。
「自分たちの成長と信頼を次の世代にきっちり繋げる。そのような経営者でありたい。そして、子どもたちに尊敬され、憧れられる経営者でありたい。そのような思いを今年度のテーマに込めました」
岡村会長率いる平成28年度日本YEGは、どんなものを見せてくれるのか。大きな期待が掛かる。
平成28年度スローガン YEGベネフィット
〜YEGが成長と信頼を生み 次(地)世代を支える力となる〜
メンバーの意識の向上を図る
今年度の東地区はまず、平成29年に実施する「第36回全国大会北海道いわみざわ大会」への登録を促していきたいです。また、東地区のまとまりと意識向上のために、各単会の会長たちが定期的に集まり、地域の課題を集約する必要があると思います。それがうまくいけば、全国単位でさまざまなことが展開できるはずです。
東地区担当副会長 川上 俊紀(千葉YEG)
未来のために自分たちが頑張る
次世代の子どもたちには、地域に根を下ろす力強い世代になってほしい。地域の人口オーナスは、都心よりも数段早く進行しています。YEGが足を止めたら、地域の祭りがなくなり、地域の企業がなくなり、地域が消滅していきます。だから、まずは自分たちが歯を食いしばり、その背中を次世代に見せていかなければと思っています。
筆頭副会長 吉田 大介(岡山YEG)
経験を基に地域をより元気に
「全国のYEGメンバーの中心となって活動していく重圧」は、もちろんあります。しかし、昨年度の全国大会で運営を経験し、得た自信は非常に大きいものです。この成長を基に、今年度のテーマである「自己成長と自企業の発展」「次(地)世代へと繋ぐ」の二つを軸とし、担当地区のメンバーを中心に意見を交換しながら、地域をより元気にするため、精一杯尽力していきます。
西地区担当副会長|和氣 伸吉(岡山YEG)
勢いを武器に会長の下支えを
中地区は、岡村会長のお膝元になります。この地域がまとまり、会長の思いが実現できるよう一丸となって下支えを行っていきたいです。中地区を構成するブロックは、いずれも勢いのある地域ばかり。その勢いをきっちりと生かしていきたいです。会長自身は、「登録数にはこだわらない」と、常々話されてはいますが、会長を支えるという意味で、登録数にも勢いを持たせたいです。
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