九州ブロックYEGを中心にスピードときめ細やかさで支援を展開
平成28年4月14日夜から熊本県熊本地方や阿蘇地方、大分県で起きた一連の地震における九州ブロック商工会議所青年部連合会(九州ブロックYEG)を中心とする支援活動を紹介する
自然災害――。人間の無力さを感じるとともに、人の「絆」が試されるときでもある。常日頃から「地域のために」を心に抱き積極的な活動をしているYEGが被災地に対し、どのように知恵を絞り、行動を起こしたのかを振り返る。
災害対策規定と災害対策マニュアル
日本YEGは、東日本大震災の経験を基に、「災害対策規定」と「災害対策マニュアル」を整備していた。今回の熊本地震では、この災害対策規定と災害対策マニュアルを基に発災直後より、日本YEGは九州ブロックYEGと連携を取りつつ、行動を行った。
岡村寅嗣日本YEG会長をはじめとするメンバーが協議の結果決定したのは、主に2点。被害が複数県にまたがっているため、九州ブロックYEGを中心とし、支援活動を展開すること。そして、被害状況などの情報収集と正確な情報発信を行い、共有に努めること、であった。特に、行政が動き出す前の迅速な初期対応や、行政が動き出した後、行政の手が届かないところへ機動的に支援を展開することに注力した。
情報の連結と発信
情報の連結と発信は、3つのWEBサービスを使用した。日本YEG公式グループウェアの「エンジェルタッチ」、日本YEGのホームページ、そして、SNSである。
エンジェルタッチについては、28年度に「情報共有ツール」から「情報連結ツール」として改善したばかりだった。このため、発災時点からかなり早い段階で、3万1000人を超えるメンバーへ情報提供ができた。さらに、その情報の連結を行い、メンバーの行動の方向性を揃えることが可能であった。
義援金を基にした息の長い支援活動
今後、日本YEGは「経済を止めない」ことを中心に、息の長い支援を実施していくことを決めている。従来の発想にとらわれない青年経済人らしい支援活動を模索し、地域のために動き続けていく。
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