千葉商工会議所は、千葉県警察や東日本電信電話千葉事業部などと連携し、外国人観光客などをターゲットに、インターネットサービス「千葉おもてなしWi‐Fi」の提供を10月31日に開始した。外国人観光客の誘致に当たり、インターネット環境の利便性もポイントになるという。そこで同所は、多言語に対応し、無料で利用できるサービスを提供することにより、インターネット環境の面から外国人観光客誘致を後押しする。
「千葉おもてなしWi‐Fi」からインターネットに接続すると、まず「千葉おもてなしSHOPガイド」が表示される。日本語を含む13言語に対応しており、千葉市内のグルメやショッピングの情報を手軽に検索できる。また、同サービスは全国の主要駅や空港、商業施設で提供されているWi‐Fiと同じ仕組みを持っている。そのため、一度登録すると全国各地のスポットでインターネットを利用可能だ。
セキュリティーにも配慮しており、同サービスには最新の技術が採用されている。災害時には一般に開放する予定であり、地域の災害インフラとしての一面も持つ。
同所では、同市内の飲食店や小売店、宿泊施設などに、同サービスの導入を呼び掛けている。導入店舗には千葉県の補助金が適用され、導入費用の軽減が図られる。導入店舗は共通のステッカーを掲示することで、来訪者にアピールできる。
同所の国際・情報合同委員会は平成27年12月から、同市における「通信インフラを活用したインバウンド対応」をテーマとして調査研究を重ねてきた。同サービスは、その研究結果に基づき立案されたものだ。さらに企業のサイバーセキュリティー対策などで以前から同所と協力関係にある千葉県警察や東日本電信電話千葉事業部などと連携し同サービスを実施している。
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