新居浜商工会議所(愛媛県)は10日、新居浜市教育委員会と共同で、新居浜市内にある全17校の小学校の6年生を対象に「第1回新居浜ものしり検定(新居浜ジュニア検定試験)」を実施。約1200人の児童が、地元の歴史や文化を問う検定試験に挑んだ。
各校で実施された検定試験は選択式の全30問で、制限時間は30分。内容は、同市発展の礎となった別子(べっし)銅山や、昭和34年に廃田となった多喜浜塩田などの産業遺産をはじめ、四国三大祭りである新居浜太鼓祭り、同市にゆかりのある人物ついてなど、多岐にわたった。
受検した児童からは「難しかった」という声が聞かれたが、誰もが真剣な眼差しで問題に取り組んでいた。合格者は後日、「新居浜ものしり博士」に認定される。
新居浜検定事業は、市民に地元の魅力を再認識してもらうとともに、訪れる観光客に心地よいおもてなしができる人材を育成しようと、同所が平成18年から実施。これまで、小学4年生以上については希望者のみに「ジュニア区分」として実施してきたが、今回の検定は〝ふるさと学習〟の一環として、教育委員会と連携して行われた。
同市教育委員会は、ふるさと学習を推進し、検定公式テキストブックを分かりやすくまとめた副読本を、5年生時に配布している。同所は、「今後も教育委員会と連携し、新居浜の歴史・文化の継承者と、郷土を愛する児童の育成に努めたい」と話している。
問い合わせは、同所(☎0897・33・5581)まで。
最新号を紙面で読める!