日向商工会議所(宮崎県)は5月22日、日向市内で「第13回キャリア教育担当教職員及び『よのなか先生』研修会」を開催した。研修会は3部構成で、中でも「よのなか先生」研修会には過去最多の85人が出席した。「よのなか先生」とは学校に出向いて子どもたちに働く喜びや地元企業の魅力などを語る「よのなか教室」の語り手(講師)。社会で働いている人や退職者など平成28年末現在で約190人が登録、建設業から農業まで職種も多様だ。
同所は25年、県のキャリア教育パイロット事業と市のキャリア教育推進事業の委託を受けて会議所内に日向市キャリア教育支援センターを設置。3人のコーディネーターを配置して学校・企業・地域を結び、小中高校のキャリア教育をサポートしてきた。「よのなか教室」はその一環。昨年度は21校、119回実施した。
研修会ではキャリア教育の取り組みの総括や、同市の取り組みが経済産業省「第6回キャリア教育推進連携表彰」最優秀賞を受賞したことの報告、「よのなか教室」の模擬授業などが行われた。「成果が表れるのはまだ先だが、同取り組みは子どもたちに好評で大人の話から学んでいるようだ。今後も力を入れていく」と同所は話している。
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