国土交通省の有識者検討会はこのほど、中堅・中小建設業などの海外進出のさらなる促進に向けた提言を取りまとめた。同検討会は、中堅・中小建設業などの海外活動の実態や海外進出を進める上で各企業の抱える課題などを把握し、今後の建設産業における海外展開促進に資する支援策の在り方について議論。海外進出促進に向けた課題、今後の取り組みの方向性などについて提言している。
具体的には、海外進出に関する情報提供に対する強いニーズがあることから、海外建設市場データベースの充実、海外展開事例集などのPR強化、中堅・中小建設業や業界団体、関係機関などから構成されるプラットフォームである「中堅・中小建設業海外展開推進協議会(JASMOC)」の構築・活用などが盛り込まれている。また、現地でネットワークを構築するため、産官学連携による効果的なビジネスマッチング、関係機関の支援策(CEO商談会、国際見本市など)の活用が必要としている。
海外進出するに当たっては、人材育成も重要であることから、契約実務セミナーなどの充実・強化、海外経験が少ない企業向けの実務マニュアルの作成を求めている。さらに、Eラーニングの導入、関係機関の専門家支援の活用なども提言している。
詳細は、http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo03_hh_000212.htmlを参照。
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