国立社会保障・人口問題研究所はこのほど、「2015年度社会保障費用統計」を公表した。2015年度の「社会保障給付費」総額は114兆8596億円で過去最高を更新した。対前年度比では2兆6924億円増(2.4%増)となった。1人当たりの社会保障給付費は90万3700円だった。社会保障給付費は、社会保険料や公費負担などが財源で、サービス利用者の自己負担は含まない。
社会保障給付費を「医療」「年金」「介護・福祉など」の三つの分野に分けると、「医療」は37兆7107億円(対前年度比3.8%増)、「年金」は54兆9465億円(同1.1%増)、「介護・福祉など」は22兆2024億円(同3.3%増)となった。
社会保障給付費に対応する、社会保険料や公費による負担などの「社会保障財源」については、総額123兆2383億円となった。対前年度比では、14兆84億円減(10・2%減)となった。
社会保障財源を項目別に見ると、「社会保険料」は66兆9240億円(対前年度比2.7%増)、「公費負担」は46兆1379億円(同2.5%増)と前年度より増加した。一方、資産収入などの「その他収入」は10兆1763億円(同62・4%減)と大きく落ち込んだことから、社会保障財源全体としては対前年度比で減少となった。
詳細は、http://www.ipss.go.jp/ss-cost/j/fsss-h27/fsss_h27.aspを参照。
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