園児に「鬼」を伝承
北上商工会議所青年部は平成13年度から、遊鬼まつり「鬼の訪問」として、地域の児童施設などに「鬼」の装いで訪れている。同事業は、岩手県北上市において、国の重要無形民俗文化財に指定されている民俗芸能「鬼剣舞」の保存、伝承の一助にと行っているもの。同市では、市民憲章に「鬼すむ誇り」という一節があるほど、子どものころから「鬼」は親しみや愛着、そして誇りを抱く存在となっている。
その「鬼すむまち・北上」の歴史を伝承しようと、節分の日に合わせて子どもたちと楽しく遊び、もっと「鬼」を身近に感じてもらえるように、鬼に扮したYEGメンバーが児童施設を訪問。「北上に住んでいる鬼たちは、素敵で優しい鬼」「本当に怖い鬼は自分の心の中にいる悪い鬼」ということを分かりやすく伝えている。
今年で15年目に突入する同事業は、昨年までに98施設、8847人の園児、385匹の鬼が参加し、各施設で喜ばれている。同YEGは、「今後も長く続けていけるようにしたい」と話している。
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