特産品販売で復興支援
飯能商工会議所女性会は、3月8日、飯能市中央公園などで開催された「第4回震災復興元気市」に出店。被災地である宮城県気仙沼市の「蔵内こいわかめ」を販売した。
元気市当日は、同女性会メンバーが特設ブースで、収穫期である3月にしか食べることのできない生わかめを使用した「わかめしゃぶしゃぶ」と、生わかめを塩漬けにした「塩蔵わかめ」を提供。特に「わかめしゃぶしゃぶ」は、わずか2時間半で300杯を完売した。また、「塩蔵わかめ」も、用意した300袋を、終了時間を待たずに売り切った。
今回販売されたのは、気仙沼市本吉町の蔵内之芽組の商品。同地域は東日本大震災の津波により、船舶と養殖施設に壊滅的な被害が出たが、たった一艘残った船を元にボランティアなどの協力も得て、わずか1年でわかめの養殖を復活させた。
同所女性会の萩野頼子会長は、震災直後からボランティアとして同地域を訪問。この支援にも積極的に取り組んできた。同女性会では、平成24年3月の第1回元気市から参加し、翌25年の第2回から「蔵内こいわかめ」の販売を始めている。回を重ね、同女性会の恒例行事として定着しつつある。
萩野会長は、「2年前、仙台で開催された全商女性連の全国大会に参加した際に、蔵内まで足を伸ばし、生産現場を見学した。被災地の物産を販売することで復興のお手伝いが少しでもできれば」と話している。同女性会をはじめ各参加団体から第4回震災復興元気市に寄せられた義援金の総額は、今年も100万円近くに及んだ。
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