浦添商工会議所(沖縄県)は9月8日の桑の日に、「桑っちーコンテスト」を開催した。このコンテストは、同市の新事業である養蚕のために栽培されている「島桑(しまぐわ)」を使用した新食品・料理の創造と特産品開発が目的。また、「くわっちー」とは同地域の方言で「ごちそう」を意味する。このコンテストを通じて、市内の食品製造業や飲食業の生産意欲向上と、市民へ広く「桑」の認知を図っていく。
コンテストには、課題素材である桑の葉粉末と今年から試験生産されている桑の実を使用した料理や創作菓子が過去最高の43作品集結。独創性やおいしさ、外観、市場性を総合的に判断した結果、「料理・加工食品部門」では、居酒屋ゆうづきの「桑の葉を使って、新しい桑っちーすし天ぷら」が、「菓子類部門」では、パン屋ブーランジェリー・ア・テットの「桑っちーショーソン」、「学生部門」では学校法人みのり学園琉球調理師専修学校の山城興之助さんと玉榮良理さんの「桑のフロマージュムース」、沖縄県立浦添工業高等学校調理科の島袋友希さんの「くわもっちゃん」が最優秀賞に選ばれた。
表彰式には松本哲治浦添市長も駆けつけ、受賞者たちを激励した。同所は、「今後も市の特産品としての桑の普及とPRを図るとともに、同イベントが市内事業所との連携による新たな特産品づくりのきっかけの場となるよう、市や関係団体と一丸となって盛り上げていきたい」と話している。
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