厚生労働省は10月27日、男性労働者の育児参加を積極的に促進しつつ改善を図る企業を表彰する「イクメン企業アワード2014」と、部下の仕事と育児の両立を支援する上司や経営者を表彰する「イクボスアワード2014」の受賞企業の表彰式を開催した。「イクメン」では、東商会員企業の「株式会社アース・クリエイト」が最優秀のグランプリを、「イクボス」には同会員企業の「株式会社テレワークマネジメント」の田澤由利代表取締役が特別奨励賞を受賞した。
イクメン企業として表彰されたアース・クリエイトは、「仕事と生活の調和」を掲げる建設業。今回は、男性従業員の育児休暇取得率の高さや、妻の出産時に取得できる最長2週間の特別休暇、子ども1人につき年5日取得できる看護休暇など、従業員の家庭生活に配慮した制度の充実が受賞につながった。
また、イクボスとして表彰されたテレワークマネジメントの田澤氏は、部下が業務時間内に仕事を終えられるよう、優先順位を付けた指示出しを徹底。出産・育児の際も柔軟に勤務を続けられるテレワーク(在宅勤務)を全従業員対象に導入した点などが評価された。
これら二つの事業は、同省が男性の仕事と育児の両立を応援する「イクメンプロジェクト」の一環として、模範となる企業や個人を表彰しようと創設したもの。今年で2回目となるイクメン企業はほかに、同会員企業の昭和電工株式会社を含む6社が特別奨励賞に、今年初の実施となった「イクボス」にはグランプリ1人と特別奨励賞2人が選出されている。
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