公益財団法人日本デザイン振興会は4日、都内で「2014年度グッドデザイン賞」の表彰式を開催し、大賞をはじめとする特別賞の受賞作品を発表した。それによると、今年度の審査において高く評価され、かつ多くの生活者から支持を得たデザインに贈られる「グッドデザイン大賞」に、株式会社デンソーと株式会社デンソーウェーブの産業用ロボット「医療医薬用ロボット VS-050S2」が選ばれた。
また、地域文化や風土に根ざし、地域活性化に資するデザインに対して贈られる「グッドデザイン・地域づくりデザイン賞(日本商工会議所会頭賞)」として、三重県の三交不動産株式会社・宮川森林組合・株式会社エム・エス・ピーが手掛けた木造軸組構造「MS造(MSストラクチャー)」、徳島大学大学院の研究者がプロデュースした景観保全プロジェクト「石積み学校」、広島県と愛媛県が共同開催する広島県10市町と愛媛県3市町の島しょ部および臨海部を舞台とした観光振興イベント「瀬戸内しまのわ2014」の3件が受賞。このほかに、「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」19件、「グッドデザイン・未来づくりデザイン賞(経済産業省商務情報政策局長賞)」20件、「グッドデザイン・ものづくりデザイン賞(中小企業庁長官賞)」14件、「復興デザイン賞(日本デザイン振興会会長賞)」2件が選出されている。
グッドデザイン賞は、1957年から始まった日本を代表するデザインの評価と推奨の運動。一般的な商品だけでなく、建築、アプリケーション、システムやサービスなど、審査対象は多岐にわたるのが特徴で、今年度は3601件のデザインを対象に審査が行われた結果、1258件の受賞が決定した。この中には、「グッドデザイン大賞」候補9件と、特別賞各賞の候補となる100件「グッドデザイン・ベスト100」、同会が東日本大震災の復興支援で2011年度から実施している特例措置での受賞55件、海外事業連携の一環となるタイ、インド、シンガポール、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムからの受賞57件が含まれている。
詳細は、http://www.g-mark.org/を参照。
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