全国観光土産品連盟と日本商工会議所は昨年11月29日、「平成25年度全国推奨観光土産品審査会」(審査委員長=宮城勉日商常務理事)を都内で開催。菓子・食品・民芸・工芸の4部門で、大臣賞や日商会頭賞などを決定した。
菓子部門では大津風月堂(滋賀県大津市)の、紫式部によって書かれた源氏物語の世界の中から光源氏の女人への回想とあこがれを描いた白餡入りの焼き菓子「近江帖 源氏物語姫絵巻」が厚生労働大臣賞に輝いた。さらに、食品部門では田丸屋本店(静岡市)の、徳川家康公が好んだ駿河の食材「山葵(わさび)」を使った土産を玉手箱に詰め込んだ「家康秘宝伝説」が農林水産大臣賞に選ばれた。また、民芸部門では国土交通大臣賞として工房髙田(福島県郡山市)の「幸の福ろう」が、工芸部門では経済産業大臣賞を田島硝子(東京都江戸川区)の「江戸硝子 富士山 祝盃」が受賞した。
日商会頭賞には、ボンリブラン(富山市)の「越中富山の売薬さん」や、中村屋(岩手県釜石市)の「黄金海宝漬」、帽子店roof金魚ちゃん事業部(青森市)の「金魚ちゃんきゃっぷ子供用」、吉岡ロゴテック(福井市)の「起き上がり個箸 2膳組」の4品が選ばれた。なお、表彰式は、2月7日に都内で開催される予定となっている。
第54回となる本年度は、昨年に比べ出品企業数が35社、出品数が129点減少したものの、全国610社から1281点の応募があった。これは、出品企業数、出品数ともに歴代4位。なお、今回は富士山の世界文化遺産登録にまつわる出品が多かった。
同審査会は、全国各地の観光土産品の中から特に優れたものを「全国推奨観光土産品」として推薦し、大臣賞などを授与することで観光土産品の育成・発掘するために毎年実施されているもの。観光土産品にふさわしいか、郷土色が豊かでデザインが優れているか、品質が優れているかなどの審査基準に基づいて、同連盟の審査委員が厳正な審査を行った。
詳細は、ホームページ(http://www.miyagehin.com/)を参照。問い合わせは、同連盟(☎03・3518・0193)まで。
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