各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
霧島商工会議所は、鹿児島県産の安納芋(あんのういも)を使った菓子や霧島茶、ゆずこしょうなどを出品した。霧島温泉郷などで知られる霧島市は県中央部に位置し、豊かな自然に囲まれたまち。さまざまな農産物・畜産物が生産され、特産品が豊富だ。同所は今回、手土産に適した菓子や鹿児島らしい逸品を紹介した。
県産の安納芋を使った餡(あん)をしっとりしたパイ生地で包んだ「安納芋ぱい」は、同市で昭和5年からサツマイモにこだわった和菓子づくりを続ける九面屋(くめんや)による伝統と新しさを備えた菓子。昨年、鹿児島県新作観光土産品コンクールで奨励賞を受賞している。3種類のチョコクリームをクッキー生地で包み薄く焼き上げた「丸十 生サブレ」は明治17(1884)年創業の老舗、徳重製菓とらやの新食感のサブレ。いずれも手土産として好評だ。
「謹製ゆずこしょう」も地元で人気。無農薬の農業製品、加工品を製造するかわいち国分が、自家栽培した青ユズや唐辛子を使い手づくりで仕上げたもので、うどんやそば、肉・魚料理などさまざまな料理に活用できる。乾燥タイプで使いやすいことも人気の理由だ。そのほか霧島茶(春香園製茶)、奄美の黒糖を使った菓子や紫芋・紅さつまのチップスなどがブースに並び、地域色をアピールした。
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