自社の経営上望ましい為替水準(全産業)は、「105円~110円未満」が25・3%と最も多く、「100円~105円未満」が22・8%、「110円~115円未満」が22・1%、「115円~120円未満」が12・4%と分散した。過去の望ましい為替レートの推移を見ると、調査時点前の一定期間における為替水準が安定している場合には特定のレートに収束しやすく、変動している場合には分散しやすい傾向が見られる。
ヒアリングした中小企業からは、「外国人旅行客の来店は増加しているものの、このところの円高により一人当たりの消費額は減少し、全体として昨年の売り上げを下回り始めている」(小売店)、「為替相場が不安定なため、取引先からの受注量の変化が大きくなり、計画的な設備投資ができない」(機械部品加工)といった声が寄せられた。
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