日本商工会議所は7月19日から約1年間、東京・秋葉原にある食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」と連携し、「全国から毎週集まる‼ 地域うまいもんマルシェ」をスタートさせた。同事業では、週替わりで各地商工会議所を通じて集まった「地域自慢の逸品」を販売する。このコーナーでは、実際に店舗に出品された人気商品の「こだわり」に迫る。
約1年間にわたって展開される同事業の先陣を切ったのは水戸商工会議所(茨城県)。水戸市の老舗郷土料理屋として知られる「水戸山翠」と、茨城県産のブランド牛・常陸牛の専門店「肉のイイジマ」が出店した。
日本百貨店しょくひんかんは、腕利きのバイヤーが選んだ日本各地の「うまいもの」が、所狭しと並ぶスペース。そんな中で自社の商品を販売することに「水戸山翠」の髙野貴美子女将は、「なかなか水戸に来ていただくのは難しいかもしれません。しかし、本当においしいものを気軽に口にしていただくことで、足を運んでいただくきっかけになれば」と語った。名物のあんこう鍋は、冬の料理としてのイメージが強い。お歳暮でも大人気の商品だが、夏場の販路も広げたいとの思いもあった。そこで新しく開発したのが、『鮟鱇(あんこう)の釜めし』や、深海の黒をイメージした『鮟鱇の黒いカレー』、骨を粉砕して練り込んだ『鮟鱇饂飩(うどん)』などだ。釜飯やうどんは、炊いたりゆでたりすると、あの「あんこう鍋」の香りが広がり、食欲をそそる。幅広い世代に食べてもらい、滋養強壮にも良い逸品で水戸をPRする。
肉のイイジマの「常陸牛カレー」は、常陸牛一頭全ての部位を使用して煮込んだ、独自の深みとコクが自慢のぜいたくな一品。いずれも、各店舗のホームページなどから取り寄せ可能となっている。
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