日本・東京商工会議所が事務局を務める日本・カナダ商工会議所協議会(会長=槍田松瑩・三井物産顧問)は3月21日、第2回日本・カナダ商工会議所協議会合同会合をカナダ・バンクーバーで開催した。日本側から77人、カナダ側から111人が参加。TPPを契機とした新たな成長・協力の可能性、対日投資および日本でのビジネスの意義、人と人のつながりによる継続的な関係構築の必要性について活発な議論が行われた。
会議の冒頭にあいさつした槍田会長は、2月に両国が参加するTPP協定が署名されたこと、また、昨年カナダで10年ぶりに政権交代がなされたことに触れ、「両国に吹く新たな風を追い風として、両国の貿易・投資拡大に資する活動を積極的に展開していきたい」と意気込みを述べた。さらに、両国の経済交流をもう一段階引き上げるためには民間の活力が必要と指摘。「長年にわたり培ってきた信頼関係に基づき、われわれ民間の活力で新たな両国関係を構築すべき時である」と強調した。
カナダ側のスティーブ・デッカ会長は、「今回の会合の目的は、カナダの中小企業に日本への関心を高めてもらうとともに、両国間のシナジーを有効活用し、ビジネス、パートナーシップを強化すること」と述べ、両国の関係強化に期待を寄せた。
第3回合同会合は、平成29年4月中旬に、宮城県仙台市で開催予定。