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2019年度検定試験 最優秀者の声

日商簿記、リテールマーケティング(販売士)、日商PC(文書作成、データ活用)検定試験の合格者の中から、2019年度最優秀者5人および日商簿記検定全国大会の最優秀団体を紹介する。

日商簿記

第152回1級・2019年6月9日施行

金井 奎吾さん

簿記・会計を通じ社会の役に立ちたい

大学(高崎商科大学)に在学中の金井さんは、簿記・会計を通じて社会の役に立ちたいとの考えから、公認会計士を目指している。

大学に通い授業を受けながらの学習だった。1級の学習に当たって苦労やつらさを感じたことはなく、日々の学習の積み重ねにより、実力が身に付いていることを実感でき、楽しく勉強できたという。

大学の経理研究所(公認会計士や税理士を目指す学生が日夜集う研究所)が提供するテキストや、WEB講座を効率よく受講し、毎朝、答案練習を欠かさず行ったことが、今回の合格につながったようだ。

日商簿記1級の資格取得を通して、簿記会計の基礎をしっかり理解することの重要さに気付いた金井さん。「将来、公認会計士として働く際に、それを生かしていきたい」と語る。

日商簿記

第153回1級・2019年11月17日施行

長谷川 一輝さん

合格までの道のりは「大きな糧」

長谷川さんは現在、資格取得学校に通いながら公認会計士を目指し、日々、学習に取り組んでいる。商業高校の出身だが、初めは簿記を勉強するつもりはなかったという。会計科の友人の勧めで日商簿記2級の受験を試みたところ、友人の協力もあり、見事合格。その後、簿記の楽しさに気付き、さらに高みを目指すため、簿記1級の受験を決めた。

しかし、合格までの道のりは、平坦ではなかった。簿記1級の学習を始めた当初は、簿記2級と比べ計算の難易度が高いことなどから、単元を学習するたびに挫折しそうになった。こうした困難を乗り越えるため、問題を何度も繰り返し解き、体で覚えることで、また簿記の楽しさを再確認し、計算の本質が理解できるようになったと振り返る。

「その経験は、大きな糧となった」と長谷川さん。既に公認会計士短答式試験に合格し、11月の論文式試験の合格に向け、日夜学習に励んでいる。

リテールマーケティング(販売士)

第85回1級・2020年2月19日施行

塚田 舞鈴さん

知識を駆使して結果を出せる人に

塚田さんは、今年の3月に専門学校の経営学科を卒業。現在は流通小売業(スーパーマーケット)の畜産部に所属し、鶏肉や豚肉などの精肉、ハムやベーコンなどの加工肉の取り扱いを担当している。就職して間もないため、品出しや値引きなどの日々の業務を行いながら、食品の加工作業などについて徐々に学んでいる。

スーパーマーケットへの就職が決まったことで、何かもう一つ自分に武器が欲しいと考えていた時期に、すでに販売士2級の資格を取得していたこともあり、1級を目指した。

基本的には、週に3回行われる授業を中心に学習を進めたが、教科書や講師が要点をまとめて作成したレジュメを基に、頭で整理しながら練習問題を解いて理解を深めていった。

「自分の権限で売り場をマネジメントできるようになった際には、販売士の知識、特にマーチャンダイジングやマーケティングの知識は欠かせないものだと思う」と語る塚田さん。「店舗や会社に貢献できるよう、販売士資格を取得したことに満足せず、知識を駆使し結果を出せる人になるべく成長していきたい」と未来像を描く。

日商PC(文書作成)

1級・2019年10月6日施行

今中 心悟さん

資格取得が自信につながる

パソコン教室でインストラクターの仕事に就いている今中さん。日商PC検定対策講座を教える立場の自分が1級の資格を持っていれば、受講生が心強く思ってくれるのではないか、また質問を受けたときにもスムーズに答えることができるのではないかと考え、1級を受験した。

学習は、2級と3級の公式テキストと問題集を中心に行う一方、自身が受け持つ講座の教材を活用しながら力をつけていった。試験当日は90分という長い時間、集中力を持続させることがとても難しかった。また実技問題に時間をとられ、試験終了間際まで解答を作成していた。

今回の資格取得を通じて一番良かったと感じているのは、受講生たちに対し、自分の経験を踏まえ自信を持って指導できるようになったことだという。

今中さんはその後、今年の2月に、日商PC検定のプレゼン資料作成分野の1級も取得した。「次はデータ活用1級にもチャレンジして、教室の上司のように日商PC検定1級の完全制覇を目指したい。また、こうした努力がほかのインストラクターや受講生たちの励みになったらうれしい」と語る。

日商PC(データ活用)

1級・2019年10月6日施行

西村 学さん

生産性向上に貢献し学習成果を実感

小売業で人員配置や労働時間の管理など人事面の多岐にわたる膨大な業務を抱えていた西村さん。1分1秒でも処理スピードや効率を上げ、生産性の向上につなげるため、資格取得にチャレンジした。

学習の進め方では、2級のテキストと問題集を繰り返し解き、試験直前には実技試験対策として問題集のデータを活用し、分析結果をリポートの体裁に整える学習に注力した。また、多忙な日々の中、通勤時間などもうまく利用しながら学習していくうちに、徐々に大量のデータから自分が必要とするものを抽出できるようになったという。さらに分析結果を見やすいグラフや資料として視覚化する技術も身に付けていった。その結果、従来1時間かかっていた作業が30分程度で済むようになり、学習の成果を実感している。

「今回の資格取得で学んだことを生かし、今後は効果的なデータ分析に基づき、グラフを用いて分かりやすい資料を作成し、社内でさまざまな提案を行っていきたい」と抱負を語る。

日商簿記検定全国大会

岐阜県立岐阜商業高等学校

自らが成長できたことが最大の収穫

岐阜県立岐阜商業高等学校は日商簿記を「企業や社会から必要とされている資格」と位置付け、全校を挙げて日商簿記資格取得に取り組んでいる。1年次に日商簿記3級と2級、2年次に1級、そして3年次は税理士の「簿記論」と「財務諸表論」、公認会計士試験短答式に挑戦。合格に向けて日夜勉学に励んでいる。日商簿記最難関の1級には毎年20人以上の合格者を輩出するとともに、高校生を対象とした全国規模の簿記大会でも優勝するなど、簿記教育において輝かしい実績を誇っている。2016年度から開催されている日商簿記-1グランプリにも毎年参加。19年度は16年度以来3年ぶりにグランプリを勝ち取った。

グランプリを獲得したチームメンバーは、同校簿記部の中でも学習時間や努力が突出している。18年9月から1級の学習を始めて19年11月試験での合格を目指したが、過去問を繰り返し解いても点数が伸び悩み、正解と思っていた問題を間違えて自分の基礎力不足を痛感することも多かったという。

また、仲間との真剣な議論は時に白熱し、長時間にわたることもしばしばあった。問題を分析する力だけでなく、出題の意図を読み取る力を身に付けることができ、この力を税理士や公認会計士になるための勉強に活用していきたいと、次のステージに向かって決意を新たにしている。

簿記部顧問の先生は、1級の合格および簿記-1グランプリでランキング上位に入るという目標を達成するため、基礎・基本をおろそかにせず大切にする意識を改めて強く持った。間違えた問題を何度も解き直すとともに、仲間と議論を重ねて理解を深めることを目指すなど取り組み方を見直した結果、自らの成長を実感できたことが最大の収穫であると、振り返る。