日本商工会議所は8月29~31日、都内で開催された展示商談会「大日本市」に各地商工会議所の会員企業が製造する雑貨などの展示ブースを出展した。「大日本市」は、日本各地の工芸品メーカーの流通促進と、小売店バイヤーへの商談の場の提供を目的とした商談会。日商のブースでは、桐生(群馬県)、瀬戸(愛知県)、桑名(三重県)、鯖江(福井県)の工芸品メーカーが販路開拓・拡大に向け、地域発の選りすぐりの雑貨や日用品など58点を出品した。
桐生からは二重織りの伝統技法「風通織」で織られたアウトドア用のストール、瀬戸からは本物の卵そっくりな陶器の鉢に入ったハーブの栽培セット、桑名からは鋳物の重厚感を生かし、機能美をデザインした大人の文具、鯖江からはしおりとしても使用できるルーペなどを展示した。
期間中、会場には1700人以上が来場した。日商ブースでは270を超えるバイヤーとの名刺交換が行われ、活発な商談が数多く見られた。出展事業者からは、「商品に対するアドバイスや具体的な提案をいただいたので、プランを練って再度持ち込みたいと思う」「これまでに出展した展示会と比べ、若手バイヤーから新鮮な意見を聞くことができた」といった声が寄せられた。