日本商工会議所の三村明夫会頭は7日の定例記者会見で、九州電力川内原子力発電所の再稼働に、伊藤祐一郎鹿児島県知事が同意する見通しであることについて、「やっとここまで来たかという印象だ」と述べ、歓迎の意を表明した。
再稼働の時期については、「時間がかかるのはある程度やむを得ない」とした上で、「今後、工事計画などの中身をチェックするプロセスに入り、問題がなければ、来年早々にも再稼働してもらいたい」と期待を表明。「安全性を厳密にチェックし、考えられる限り最も安全な原発が再稼働されることを非常にうれしく思う」と述べた。また、12発電所で18基が審査を待っていることに触れ、「今後は今までより時間がかからずに審査手続きが進むのではないか」との見方を示した。
エネルギー政策について三村会頭は、「どのようなエネルギーにも一長一短があり、夢のエネルギーは存在しない。石炭はCO2が発生するし、石油は中東という地政学的リスクを抱えている」と指摘。「日本のエネルギー自給率は4%程度であり、安全性が確認された原子力発電は重要なエネルギー源だ」と述べた。
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