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宮沢洋一経済産業大臣メッセージ要旨 「3つの見える化」を活用

宮沢洋一経済産業大臣

中小企業の景況は、改善しているものの、円安による原材料仕入価格の上昇による収益の圧迫や、人材確保難により、大企業に比べて厳しい状況にあります。全国津々浦々の中小企業の皆さまに、経済の好循環の波を行き届かせ、景気回復を実感していただくことが何よりも大事であります。

経済産業省としましては、中小企業の販路開拓、技術開発、資金繰り、事業承継などを、しっかりとサポートしてまいりました。また、6月末には成長戦略の改訂版を閣議決定いたしました。しかしながら、言うまでもなく、単なる作文だけでは経済は動きません。成長戦略の本質は、「経済のエンジンを積み替える」作業であります。従来型のいわゆる大量生産型の産業ではなく、高付加価値で少量生産といった産業を、地域に数多く育てていくことが重要です。

ただ、これまでの政府の成長戦略は、抽象度が高く、中小企業の皆さま方にとって、どうしても「他人事」であり、自分たちの問題と捉えている企業は少ないというのが実感です。こうした企業が、地域経済をけん引する中核企業に成長する道筋を、自らきちんと描けるようにすることが、アベノミクスの効果を津々浦々に行き渡らせる上で極めて重要であります。

経済産業省は、中小企業のさらなる成長を後押しするため、①「成功の秘訣の見える化」、②「ビジネスチャンスの見える化」、そして③「支援体制の見える化」を図り、意欲ある中小企業が自らの成長に向けた取り組みの具体化を図れる枠組みを整えることとしました。

1つ目の「成功の秘訣の見える化」では、企業が飛躍するカギとなった具体的な事例を約200社分取りまとめWebサイトに公開しています。皆さまにはぜひサイトをご覧いただき、事業展開や中小企業支援のヒントをつかんでいただければ幸いです。

2つ目の「ビジネスチャンスの見える化」では、地域の壁を越えたビジネスマッチングを行うため、全国の大手企業や海外企業が求めるもの、これを中小企業につなげる具体的なマッチングの機会を拡充しています。

最後に、3つ目の「支援体制の見える化」では、今ある、地域ごとに分断された支援体制を再構築して、中核企業の創出を支援するネットワークを新たに構築していく予定です。そして、広域的なネットワークの形成に向け、他の地域が保有する大手企業・海外企業のニーズ・情報を集約して、地域内の企業につなげる取り組みなどを推進していきます。こうした枠組みの構築・充実に向け、来年度の予算要求を含め、経済産業省としてもしっかりと取り組んでまいります。

こうした「成長戦略・3つの見える化」を活用して、中小企業の方々には、「こうすれば自分たちはさらに成長できる」という実感を持っていただき、ぜひとも成長戦略の主役になっていただきたいと考えています。

中小企業の支援には、地域の中小企業のネットワークの中心にいる商工会議所の皆さまとの緊密な連携が必要不可欠です。これからも今まで以上に、皆さまと協力して、中小企業の支援や地域経済の発展に全力で貢献してまいりたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。