日本商工会議所は、各地商工会議所の観光連絡担当間の連携強化と観光振興の取り組み推進を目的に、全国のブロック商工会議所連合会と連携し、観光担当向けの研修会を全国で実施している。これまでに、北陸信越、関東、東海、九州の各ブロックで開催。残りのブロックについても順次開催する予定。
北陸信越ブロックでは、日商の須田寬観光委員会共同委員長が観光立地域による地域活性化について講演したほか、多摩大学大学院の望月照彦客員教授がドイツの事例などを踏まえて広域観光に必要なストーリーづくりについて講演。その後、グループに分かれ、連携して観光振興に取り組む際の手法などについてワークショップを行った。
九州ブロックでは、地方創生に向けた旅行会社の取り組み、各地の事例を紹介したほか、広域連携を進めるため、近隣地域ごとに分かれ、分科会を開催。また、地元の商工会議所の協力の下、今年7月に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の三池炭鉱などの視察も行われた。
日商では、全商工会議所事務局に観光担当の設置を推進。観光振興に取り組むための推進体制を構築するとともに、商工会議所間のネットワーク強化に取り組んでいる。
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