日商 Assist Biz

更新

伝えていきたい日本の技 キュリアス

松一

キュリアスとは英語で「好奇心旺盛な」「物珍しい」という意味。ひらめきを大切にする企業精神から、他にはないデザインが生まれています(撮影:加藤正博)

今月は、人工関節にも使用されている合金・コバリオン製のユニークな指輪をご紹介します。

コバリオンとは、東北大学が開発し、金属事業部門を持つ釜石市のエイワが製造、いわて産業振興センターが登録した合金の商標です。イオン化しやすく金属アレルギーの原因の一つとされるニッケルの含有量が極端に低い上、非常に硬く傷がつきにくいことから、医療分野で利用されています。また、プラチナに似た色味と変色しにくい性質から、アクセサリー素材としての広まりもみせています。

硬度が高く加工が難しいこの素材を、金属加工を手掛ける松一は自社の技術力を試すものと捉え、コバリオン製アクセサリーの開発に乗り出しました。遊び心あるデザインの中に技術の高さをのぞかせる、「無駄にハイスペック」がテーマの指輪は、使う人を楽しい気持ちにしてくれます。同時に、岩手産合金の活用が東北復興の一助となればと、新たなジュエリーの制作にも取り組んでいます。

お問い合わせ

松一

TEL:0266-52-1317

HP:http://www.matsu-ichi.co.jp/

※月刊石垣2019年3月号に掲載された記事です

次の記事

加賀花てまりの会

今月は、鮮やかな色使いが際立つ愛らしい郷土玩具、加賀手まりをご紹介します。江戸時代、加賀藩の城下町であった金沢は北陸地方最大の都市として繁栄し、その石高から「加賀百…

前の記事

前川珊瑚工房

今月は、高知県の特産品である宝石サンゴを用いた、美しいアクセサリーをご紹介します。サンゴは世界各地で古くから愛され、装飾品や魔よけ、お守りとして珍重されていました。…

関連記事

及源鋳造

今月は、岩手県の伝統工芸品である南部鉄器の新たな姿を見せるブランド、Palma(パルマ)をご紹介します。南部鉄器には二つのルーツがあり、奥州市水沢地区と盛岡市を中心に鋳物…

清原織物

今月は、伝統的な綴織(つづれおり)の技術を生かして「祝いの品々」を展開するブランド、「sufuto(すふと)」をご紹介します。綴織は世界各地で古くから見られ、4000年以上の歴史…

大寺幸八郎商店

今月は、高岡市の伝統工芸である高岡銅器の技術を生かした、小さな干支(えと)の置物をご紹介します。加賀藩の二代目藩主・前田利長は地場産業を育てるため7人の鋳造師を当地に…