伝えていきたい日本の技 土佐宝石珊瑚

前川珊瑚工房

サンゴが主体であった従来のサンゴ宝飾とは異なる、金箔(きんぱく)や蝶貝などさまざまな素材を組み合わせたモダンなブローチ『華』シリーズ(撮影:加藤正博)

今月は、高知県の特産品である宝石サンゴを用いた、美しいアクセサリーをご紹介します。

サンゴは世界各地で古くから愛され、装飾品や魔よけ、お守りとして珍重されていました。特に土佐沖で採れるサンゴは質が高く、深い赤色の血赤(ちあか)サンゴに「トサ」の別名がつくなど、最高ランクに位置付けられています。高知県では明治時代にサンゴ細工が発展し、現在もサンゴ製品の8割(※)が県内で制作されています。

前川珊瑚工房の前川泰山さんは、伝統的な表現にとらわれず、自由な発想でサンゴ細工に取り組み注目を集めているサンゴ彫刻の第一人者です。異なるサンゴを組み合わせ、それぞれの色を生かして彫り上げる「寄木手法」や、異素材と組み合わせることで色彩や形状を際立たせた作品は国内外から高い評価を受け、2001年には黄綬褒章を受章しました。皇室へ多数の作品を献上する一方、後進の育成にも努め、新たなサンゴの可能性を広げています。

※日本珊瑚商工協同組合HPより

お問い合わせ

前川珊瑚工房

TEL:088-832-1535

HP:http://kougeizanmai.com/maekawa/

※月刊石垣2019年2月号に掲載された記事です

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