当社の始まりはまんじゅう屋です。現在は、このまちのお土産で知られる「金長まんじゅう」の「ハレルヤ」など、お菓子のブランドに合わせて4つの会社を経営しています。
先代のころから小松島商工会議所の会員でしたが、私はほとんど事務所に足を運んだことも活動に参加したこともありませんでした。以前は、まだ会社も小さく、何より現場が第一だったので、工場につきっきりだったのです。しかし、PL(生産物賠償責任)保険がきっかけとなって、小松島商工会議所を訪問しました。それ以来、商工会議所にはいろいろお世話になっています。本当に、あってよかった、と思っています。
私たちは徳島県産の農産物を生かしたお菓子づくりに取り組んでいます。地域ブランドである「なると金時」を使った「なると金時焼ぽてと」など、地域産業の発展を目指した商品開発に力を注いでいます。特に、小松島商工会議所の協力も得ながら10年ほど前から注力しているのが、農商工連携です。商工会議所の6次産業化推進委員会では委員長を務めています。地域に貢献できるよう頑張りたいです。
商品開発には、女性たちの視点が大いに生かされますね。当社は役員、販売管理、商品開発など、私以外は全員女性で組織しているので、新しい商品開発やパッケージに、女性ならではの視点が生きてどんどん新しい商品が生み出されるのです。彼女たちにはコツコツと取り組む長所がありますし、これからは女性が活躍する時代だと感じます。
かつて小松島市は港町として栄え、四国の玄関口と呼ばれていました。しかし、今では昔のようなにぎやかさはなくなってしまいました。小松島市だけでなく、地方都市の多くがさびれてきています。今こそ、商工会議所の出番ではないでしょうか。
知恵を絞り、会員企業とコミュニケーションをとりながら、地域のために、今後も頼りになる存在であってほしいと願っています。
担当者からひと言
ご相談は最寄りの商工会議所までお気軽にどうぞ!
市岡製菓さんは、徳島県産の農産物を使用した取り組みに力を注いでいる企業です。小松島市の6次産業化を引っ張っていってくれる、とても心強い存在ですね。
市岡社長は県の6次産業化アドバイザーに認定されており、当所の6次産業化推進委員会でも委員長を務めてくださっています。商工会議所としても、地方にしかない1次産品を2次産業、3次産業と連携させることで新しい魅力をつくり、まちを盛り上げていくことが目標です。
市岡社長には、こちらがリードしていただくことも多いですね。たくさんの引き出しを持つ市岡社長にさまざまなアイデアをいただきながら、ともに小松島市の活性化を目指していきたいと思っています。
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