当社は個人商店として創業し、昭和53年に法人化しました。主に地元水産物の加工をしています。主力商品は、いくら・うに・イカです。 東日本大震災の際に発生した津波により、当社も大きな被害に遭いました。施設や工場・原材料・商品、全てが流されてしまい、仕事が完全にストップしてしまいました。
このとき、「今は商品を届けることはできないけれど、工場を再建したら一緒に仕事ができないか」と1日も早い復興に向けて日本中を営業しました。その結果、新規販売先を得ることができ、現在の売上は震災前を上回っています。
震災後に始めた取り組みの一つに、「復興応援 キリン絆プロジェクト」があります。このプロジェクトは、キリングループが被災地の復興を応援するために実施しているもので、商工会議所が窓口になっています。当社を含む水産加工業者4社で「宮古 チーム漁火」というプロジェクトを立ち上げました。30代の若手経営者が中心となり、2週間に1度のペースで集まっています。メンバーは、いつも良い刺激を与えてくれますし、まさに一緒に戦う同志のような存在です。
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