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伝えていきたい日本の技 けん玉

山形工房(山形県山形市)

けん玉には3万を超える技があるといい、海外のストリート文化にも飛び火するなど、新たな注目を集めています(撮影:加藤正博)

今月は、誰もが知る日本の伝統玩具・けん玉をご紹介します。

意外なことにけん玉のルーツは16世紀のフランスにあるといわれ、日本へは江戸末期に伝えられました。シンプルなつくりと工夫次第でさまざまな技を編み出すことのできる楽しさから、明治以降には幾度も流行を繰り返し、近年では昭和52年に大流行しました。これは、50年に発足した日本けん玉協会により、競技用けん玉の制定やルールの統一が成されたことが要因といわれています。

競技用のけん玉は寸法が細かく規定されているほか、一万回の打撃にも耐え得る塗装強度が必要とされます。競技用けん玉の老舗である山形工房では、削りだした玉や持ち手を職人の手作業で磨き、精度が高く美しいけん玉をつくりあげ、競技者のニーズに応えます。その一方で、指先や脳、身体全体を使うけん玉の健康に及ぼす効果にも着目し、皿が大きく軽い高齢者向けのけん玉を開発するなど、その可能性を広げています。

※月刊石垣2018年1月号に掲載された記事です。

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