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今日から始める“大人”健康生活 Vol.18 従業員が新型コロナに感染したら

いまだ収束が見通せない新型コロナウイルス。企業においてもさまざまな感染予防策をとっていると思いますが、もし従業員に感染者が出た場合、どのように対応するか把握していますか。

まず、従業員から「発熱がある」と連絡を受けた場合、基本的に自宅待機となります。就業中に発熱した場合は、マスク着用で帰宅させます。その後、他の症状がなく、解熱剤を服用しない状態で平熱が3日以上は経過した場合に職場復帰を検討します。必要に応じて医師に相談するといいでしょう。

3日程度たっても症状が緩和しない場合は、かかりつけ医や管轄の保健所に連絡します。感染が疑われて検査が必要と判断されたら、PCR検査センターや新型コロナ外来などを受診して検査を受け、陽性か陰性かを判定します。

感染が確認された場合、直ちに管轄の保健所に報告して、指示に従います。その際、あらかじめ保健所とやりとりする担当者を決めておくといいでしょう。保健所の調査に協力するため、発症日、勤務場所、感染者の業務内容、濃厚接触者、日ごろ取引のある業者などの情報をリスト化しておくとスムーズです。ただ、トラブルを避けるためにも、本人に個人情報の取得や第三者の提供の同意を得ておくことが大切です。併せて、職場で感染者が発生したことを、対外的に情報開示するのかどうかも検討しましょう。

感染者が発生したあとの社内を、なるべく早く通常の状態に戻すことも経営者の役目です。ほかの従業員の動揺や不安を払拭するための対策を講じる一方、感染者への差別や中傷、復帰後の居心地の悪さを防ぐ環境をつくりましょう。感染者は私生活が社内に公表されがちなので、プライバシーを守る配慮も必要です。

こうした対策は、社風や業種、従業員数によっても異なるので、事前に経営陣で話し合っておくことをおすすめします。

福田千晶(ふくだ・ちあき) 医学博士・健康科学アドバイザー 1988年慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。96年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演、執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで幅広く活躍。また、診療所などで診察を担当するほか、産業医として企業の健康管理や健康啓発にも携わる。主な著書に『メタボがわかれば寿命がのびる!』(白夜書房)、『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)など多数

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