鈴鹿商工会議所(三重県)などで構成するSUZUKA産学官交流会では、市内在住者に抽選で市の特産品である「芍薬の切り花」をプレゼントするキャンペーンを4月20日から30日まで実施した。キャンペーンは、同所と鈴鹿工業高等専門学校が連携して芍薬が持つ抗菌・消臭作用を活用した新製品開発に取り組む活動をPRすることを目的に、2009年から毎年実施しているもの。芍薬の切り花を初めてプレゼントした09年は、約1500株が咲く小規模な畑だったが、現在では約3万株が咲き誇る大規模な畑へと成長した。市民への理解を広げ、日本最大級の芍薬畑を観光資源としても活用したい考えだ。
16年からは、鈴鹿大学との産学官連携による「鈴鹿芍薬プロジェクト」も新たに立ち上げるなど取り組みを強化。芍薬を新たな観光資源と捉え、市の特色の一つである植木産業と重ね合わせることで、芍薬を栽培している西部地域の活性化に向けて取り組んでいる。
同所の担当者は「コロナ禍で落ち込んだ気分が芍薬の切り花で少しでも明るくなれば」と話している。
プロジェクトの詳細は、https://www.scci.or.jp/suzuka-peony-project/を参照。
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