大東商工会議所(大阪府)と大東市、大阪産業大学で構成する「だいとう産業活性化協議会」は、地元企業の若手社員を対象に、企業・業種を超えた仲間づくりを目的としたプロジェクト「DAITO DOUKI CAMPUS」を今年度からスタートした。4月には合同入社式・新入社員研修を開催。参加者は今後1年間、産官学連携のメリットを生かしたカリキュラムを通して企業人の心構えや組織の意味、リーダーシップなどを学ぶ。
4月5日に行われた合同入社式・新入社員研修には、市内中小企業17社から34人が出席。冒頭、同所の浅野弘資会頭は「今後の経験が大きな財産になる。高い志と連携による創意工夫で仕事をやり遂げてほしい」と祝辞を述べた。
式後に実施した4日間の新入社員研修には延べ166人が参加。グループワークを中心とした研修に参加することで成長を促すとともに企業の枠を超えた「同期」をつくり、職場定着だけにとどまらず将来的には企業同士の連携にもつなげることが狙い。4日間の研修では、互いの企業紹介を行い、あいさつ、名刺交換などの基本マナーからビジネス文書の書き方、プロ意識、会社組織などを学んだ。
参加者は「年上の方ばかりで、少し心細かった。研修を通じて仲間をつくりたい。こうしたつながりは、今後も残ると思う」「取引先とは別にさまざまな会社の方と知り合える機会があることがうれしい。良い関係を築きたい」などと話し、同期がいない新入社員にとっての交流の場として、期待が高まる。
研修は年間で全8回を予定し、知識の習得だけでなく「同期」の絆をつくる場を提供する。来年3月の1年後研修では、入社後1年間の振り返りや将来の目標設定などで互いの成長を確認し合う。同所は、研修カリキュラムの交流により、やりがいを持って成長し続ける若手社員を育てるとともに、企業間の連携を増やして市内全体の企業力強化を目指す。
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