鹿沼商工会議所(栃木県)と崎陽軒は9月22日、同所75周年記念事業の一環としてJR鹿沼駅前に設置した「シウマイ像」の除幕式を開催した。「シウマイ像」は、鹿沼市加園出身である崎陽軒初代社長の野並茂吉氏の功績をたたえ、市の新たな名物・名所となることを目的に設置したもの。製作には国立大学法人東京藝術大学が監修した。
同所、同社、同大学の3者は、新たな食文化の創造を図り、昨年10月に「シウマイ像設置連携協力に関する覚書」を締結。以降、「シウマイ像」のモニュメントをつくる小学生向けのワークショップや飲食店向けにシウマイづくりのワークショップを開催するなど、シウマイによるまちおこしを目指し、3者で連携して取り組んでいる。
完成した「シウマイ像」は、縦90センチメートル、横85センチメートル、奥行きは280センチメートル。「にぎる」をテーマに、市内の小学生とつくった一握の土から形を抽出し、「にぎる」という行為が彫刻内部の空洞に表現されたデザインだ。
また、像の設置に合わせ、シウマイを楽しめる市内の飲食店やスーパー、百貨店など50店舗を掲載したオフィシャルガイドも作成。同所は今後、シウマイ提供店のマップの作成にも取り組むなど、飲食店の新たなシウマイメニューの開発を後押しし、栃木県内のシウマイ消費量を底上げしたい考えだ。
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