『一流人』と普通の人との違いは「努力するか否か」、この違いであると、若い頃、舩井幸雄さんから聞きました。一流と評価されることはあくまで結果であり、長い年月をかけて努力を重ねるうちに『一流人』と称されるにふさわしい人物に成長を遂げるのだと、私は考えています。
実家のディスカウントショップ「小山商店」を飛び出して「船井総研」に中途入社したのは「3年間で人脈を広げたい」という目的があったからで、当時私は「コンサルタント」のコの字も知らず、最初は実家時代の経験やノウハウを生かして、クライアントのディスカウントストアの指導を担当しました。その次に、以前勉強して「宝石鑑定士」の資格を持っていたので、それを武器にジュエリー業界の指導を担当することになりました。しばらくすると受け持ち企業の業績が急上昇し、指導先から「船井を辞めないで」と懇願され、辞めるつもりだった3年が5年になり、ついには辞めるのを止めました。
当時、競合する業界トップ3の組合全てを担当し、年商1億円から5億円だった会社が、年商10億円超え、30億円超えとなるなど、多くの結果を出していきました。
私が両親から授かったものの中で才能と呼べるものがあるとすれば、それは「辛抱強く努力できる性格」です。とことん仕事に打ち込み努力するうちに「コンサルタントは天職?」と思えるほど、この仕事が好きになっていました。好きだから、人一倍やる。このスパイラルで私は特殊な域まで成長し、いつの間にか「宝石の小山」と呼ばれるようになっていました。
船井総研で営業成績が1番になると、人脈が人脈を呼び、2番手時代の10倍くらいの人の輪ができました。その後、社長になって、横ばいであった社の業績が3年間続けて右肩上がりになったことで投資家たちから注目を浴び、一流企業のトップの人たちが船井総研に足を運ぶようになりました。自分が一流かどうかは分かりませんが、以来『一流人』たちとの付き合いが多くなり、人脈が膨らんだわけです。
多くの一流の人と交流して抱いた正直な感想は、夢実現のために無我夢中で努力してきた人ばかりだということ。そして、自らが取り組む得意分野がずば抜けているだけでなく、努力の過程で品格や人格までをも身に付け、それら全てに対し、敬意を込めて人は彼らのことを、『一流人』と呼ぶのだ、ということが分かりました。
夢の実現のために必死で取り組み、現状に甘んじることなく、長きにわたって真摯(しんし)に努力、勉強を続ける。尊敬に値するこの生きざまが、一流へ続くたった一本の道です。
みなさんの周囲に『一流人』はおられるでしょうか。
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社名:株式会社 風土
TEL:03-5423-2323
担当:髙橋
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