なだらかな山の斜面にミカン畑が広がる秋冬の南予は、日本の美しい風景の一つ。陽光を浴びてキラキラ光るミカンはみずみずしく、いつまで眺めていても飽きることがない。
宇和島、西宇和、八幡浜。愛媛県でも特に知られるミカンの生産地で、特別に育てた「3Sサイズ」の小さいミカンを、白あんと共に大福の中にギュッと閉じ込めた「まるごとみかん大福」は、果汁が口の中で弾けるおいしくていとおしい和菓子。初めて食べたときから夢中になり、親しい知人への贈答品にしている。
製造工程はとても細やか。収穫したミカンはむきやすいようにぬるま湯に浸してからむき、白いスジも一つひとつ手で取っていく。白あんのもとになる白手亡(豆)は北海道十勝産、求肥の原料・餅粉も国産だ。全て手作業で、1日1200個ほどの製造。つくったらすぐに急速冷凍し、ミカンの鮮度やジューシーさはそのまま保たれる。冷凍のまま家に届いたら、冷蔵庫に入れて待つこと2時間。ほどよい固さに解凍されたら「いただきます!」
製造元の「一福百果・清光堂」は1952年の創業。ミカンのほかに、甘夏やブルーベリー、イチゴなどの大福もラインナップされている。
Data
社名:一福百果・清光堂(いちふくひゃっか・せいこうどう)
所在地:今治市郷桜井3-4-5
電話:0898-48-0426
HP:https://www.ichifuku-hyakka.com/
【今治商工会議所】
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