公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)は11月2日、「グッドデザイン賞」の最高賞である「グッドデザイン大賞」を決定・発表した。受賞したのは「遠隔勤務来店が可能な『分身ロボットカフェDAWN ver・β』と分身ロボットOriHime」(オリィ研究所)。「テクノロジーおよびUX(ユーザーエクスペリエンス)により就労希望者の障害を取り除く画期的な事業」と高評価を得た。
グッドデザイン賞は、1957年に始まった日本を代表するデザインの評価と推奨の運動。製品、建築、ソフトウエア、システム、サービスなどさまざまなものに贈られる。今年度は過去最多となる5835件の審査対象の中から1608件が受賞(海外デザイン賞との連携に基づく受賞36件を含む)。このうち完成度や将来へ向けたモデル性が特に高いと評価された100点が「グッドデザイン・ベスト100」に選出され、さらにその中から金賞20件、グッドフォーカス賞32件が10月に決定・発表されている。
大賞は、金賞から選出された5件の「ファイナリスト」による最終プレゼンテーション審査により選ばれた。
グッドデザイン賞受賞対象の中で、地域社会の持続的発展や経済の活性化に特に寄与するデザインと認める「グッドフォーカス賞『地域社会デザイン』」(日本商工会議所会頭賞)は▽長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」(JR西日本)▽「Luxury hotel SOWAKA」(SCG44特定目的会社)▽「小郡幼稚園」(学校法人片山学園)が受賞している。なお、11月21日まで受賞プロモーション・イベント「Good DESIGN SHOW 2021」が開催されている。
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