全国356女性会から約3800人が参加
全国商工会議所女性会連合会(全商女性連、市瀬優子会長)は10月22日、東京の会場から「第53回全国商工会議所女性会連合会オンライン総会」を開催、全国356女性会から約3800人が参加した。双方向配信による各地女性会紹介などオンラインならではの参加プログラムが行われた。
冒頭、あいさつに立った全商女性連の市瀬優子会長は、コロナ禍で活動が制約される中での各地女性会の取り組みについて「今できることを模索し、創意工夫による活動を積極的に展開している。日々新しい視点を取り入れて実行し、前に進まれ、大変心強い」と述べた。
日本商工会議所の三村明夫会頭は、コロナ禍においても、さまざまな事業を活発に行っている各地女性会の取り組みを高く評価。「女性の力で地域を元気にするために、より一層活発な活動を展開いただきたい」と期待を表明した。
総会では、各地女性会のコロナ禍の活動を動画で紹介したほか、「第20回女性起業家大賞」と今年度新設した「エクセレント賞」の授賞式も実施。「全商女性連表彰」では、特別功労者47人、会員増強など組織強化に取り組んだ10女性会、「個として光る」女性会事業に取り組んだ2女性会を表彰した。
初めての試みとして実施した双方向配信による出席女性会の紹介では、各地の特徴を生かしたプレゼンテーションでリアル開催に負けない盛り上がりを見せた。記念プログラムでは、エクセレント賞受賞者の藤田敏子さんと、一橋大学教授のクリスティーナ・アメージャンさんが講演を行った。最後に来年開催の「福島全国大会」の参加を呼び掛け閉会した。
「個として光る」女性会事業
最優秀賞 日本商工会議所会頭賞
大阪商工会議所女性会(大阪府)
45年間続く「経営事例発表会」の開催
同女性会は、1976年から毎年、会員自らが女性経営者としての道のりや経営上の苦心談、これからの展望などを発表する「経営事例発表会」を実施。年2回開催し、これまでのべ137人が発表。参加者は、女性経営者の体験談に共感し刺激を受け、発表者は自らを振り返るきっかけとしている。
同会は、企画委員会が企画・運営を主導し、発表者選定・講演依頼から当日の進行などを担っていることで、他の事業でも、自主的な運営が浸透している。長年にわたり発表会を継続して実施することで、発表者と参加者もともに経営者としての資質向上の場となっていること、企画委員会がモデルケースとなり、同女性会事業は自主運営が基本となって活動が活発化したことが高く評価された。
優秀賞 全国商工会議所女性会連合会会長賞
郡山商工会議所女性会(福島県)
「安積うねめてぬぐい」の企画・製作・販売
同女性会は、郷土に伝わる「安積うねめ伝説」をPRするため、郡山の歴史を学びながら商品開発を企画。市内出身の画家や書家らの協力を得て、てぬぐい2000枚を製作し、「郡山うねめまつり」や女性会主催のセミナー・研修会などで販売・頒布した。てぬぐいに解説書を付けたことで、地域の歴史を子どもたちに伝える良い機会になった。こうした郷土の歴史・文化の伝承を途絶えさせないように会員自らが学び、商品開発を企画・実行したこと、広く市民らに郷土の歴史を周知し、文化を伝承していることが高く評価された。
【女性会事業の情報をご提供ください】広報部(jcciishigaki1980@jcci.or.jp)へお寄せください。
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