京都商工会議所(塚本能交会頭・ワコールホールディングス)はこのほど、茶道裏千家の一般財団法人今日庵と茶道文化の振興や普及・啓発で連携する協定を締結した。今日庵が経済団体と協定を締結するのは今回が初めて。同協定に基づき、今後「12部会、女性会、青年部、支店長会などにおける茶道に関する研修やセミナーなどの実施」「京都商工会議所会報誌での連載記事の掲載」「会員企業に対する茶道活動支援」「文化と産業の交流拠点(旧富岡鉄斎邸)での茶道文化の振興」などに取り組むこととしている。
調印式当日、同所の塚本会頭は、「京都経済がコロナ禍で疲弊し、厳しい経営環境にあるなか、今一度茶道の精神である『和やかな心、敬い合う心、清らかな心、動じない心』を表す『和敬清寂(わけいせいじゃく)』に立ち返っていただきたい」とあいさつ。今日庵の千宗室理事長は、「伝統文化の中でも茶の湯とは、様々な日本文化が取り入れられたポータルサイトである。この協定により、茶の湯を体験した人がいろいろな日本文化に進み、それが社会の活性化につながってほしい」と期待を示した。
同所では、来年3月に京都で業務を開始する新文化庁の移転支援事業の一環として、旧京都府議会議員公舎の敷地にあった旧富岡鉄斎邸を文化と産業の創造交流拠点として整備し、茶室や和室などを活用した和の文化に親しめる場の提供を計画。今日庵との締結による文化と産業の融合で、世界を魅了する京都ブランドの構築に向けたさまざまな事業を展開していく。
詳細は、https://www.kyo.or.jp/kyoto/pdf/20220601_kyoteisho.pdfを参照。
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記事提供: 日本商工会議所
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