仙台藩主伊達政宗の兜(かぶと)の三日月と、土井晩翠作詞による動揺「荒城の月」の歌詞の一節「今 荒城の 夜半(よわ)の月」をモチーフにデザインした酒勾(しゅこう)瓶(酒器)。宮城県仙台市の安養寺窯が〝持続的な地域ブランドの土産品〟を目指して製作し、今回、グローバル部門最優秀賞の「国土交通大臣賞」を受賞した。
酒匂瓶は、見た目の美しさや持ちやすさにこだわっているほか、持ったとき不意に手から滑り落ちることを防ぐため、中指と薬指が中央の楕円(だえん)形の穴に自然と収まるようデザインされている。また、酒を注ぎ入れる漏斗(ろうと)口の高さを高くしており、一輪挿しとして使用することもできる。
審査会では、「万国共通の〝月〟をモチーフに、和の様式美が表現されている」と、高く評価された。
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