天皇陛下のご臨席を仰ぎ、日本商工会議所創立100周年記念式典が挙行されますことは、誠に慶ばしく、心よりお祝い申し上げますとともに、日本商工会議所の長きにわたるわが国、そして、地域経済に対するご貢献に深く敬意を表し申し上げます。
この100年で、大正から、昭和、平成、令和へと時代は大きく変化しました。しかし、政策提言、中小企業の活力強化、地域経済の活性化という日本商工会議所のミッションの重要性は、いささかも変わっておりません。
むしろ、わが国が、新型コロナの感染拡大、ロシアによるウクライナ侵略、世界的な物価高といった歴史を画するような さまざまな課題に直面する中、また、デジタル化や、グリーン・トランスフォーメーションなどにより、経済活動の前提が大きく変わる中、日本商工会議所の皆さんが果たすべき役割は、益々重要なものとなっています。
「地域とともに、未来を創る」。
100周年のこの機会に、皆さんが、次の100年を見据え、掲げられたこのスローガンは、日本商工会議所の皆さんが積み重ねてこられた「歴史」と、「未来」を端的に表した素晴らしいものだと感じています。
私は、「新しい資本主義」という経済政策を掲げ、日本の経済社会を持続可能で、包摂的なものへとしていくための挑戦に全力を傾けています。この挑戦は、日本の経済社会の屋台骨を支える中小企業の皆さまをはじめ、地域経済の中核を担う皆さまとの協力がなければ、決して成し遂げるこができないものです。
「地域とともに、未来を創る」。私は、そうした思いを持つ皆さんと共に、この国の未来を創っていきたい。その強い覚悟で、内閣総理大臣としての使命を、全身全霊で、果たしてまいります。
最後になりますが、日本商工会議所の今後益々のご発展と本日お集まりの皆さまのご健勝、ご活躍をお祈り申し上げ、私の祝辞とさせていただきます。
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