天皇陛下のご臨席を仰ぎ、日本商工会議所創立100周年記念式典が挙行されますことは、誠に慶ばしく、心からお祝い申し上げます。
日本商工会議所の皆さまは、これまで 中小企業の皆さまの声を政策の場に届けられただけではなく、当省と連携して中小企業への支援を行い、経営改善普及事業やマル経融資制度など、時代のニーズに応じた政策を通じて「中小企業の活力強化」と「地域経済の活性化」にご貢献されてきました。経済産業省としては、今後も、資金繰り支援や事業再構築・生産性向上に対するきめ細かい支援に取り組むとともに、価格転嫁対策やパートナーシップ構築宣言の拡大などを通じ、地域の経済活動の基盤である事業者の皆さまをしっかりお支えしてまいります。
ここ数年、経済を巡る状況が極めて複雑化しています。こうした状況でこそ、経済を成長軌道に乗せるべく、先手を打って未来の成長の種を蒔き、果敢に挑戦していく必要があります。
経済産業省は、「経済産業政策の新機軸」として、官も民も一歩前に出て、デジタル、グリーンなどの社会課題解決分野における大胆な成長投資を拡大していくとともに、持続可能な地域社会を実現するための取り組みを進めます。この「新機軸」の実現には、日本経済の屋台骨である中小企業・小規模事業者の皆さまのご協力が必要不可欠です。われわれとしても、成長志向の事業者に対する伴走型支援を通じて、その挑戦・自己変革を後押ししてまいります。
今般の難局を乗り越え、強靱(きょうじん)で柔軟な経済をつくるには、新たな時代の官民連携を進めていく必要があります。次の100年に向けて、共に力強く歩みを進めてまいりましょう。
最後に、日本商工会議所のさらなるご発展と、関係者の皆さまのご健勝を祈念いたしまして、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。
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