全国各地の商工会議所が、東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で地域の〝自慢の逸品〟を紹介する「地域うまいもんマルシェ」。今回は、10月4~10日に出展した飯山の〝逸品〟を紹介する。
飯山商工会議所は、雪の冷気を利用した貯蔵庫「雪むろ」で半年間貯蔵・熟成させた商品を販売した。雪むろは、豪雪地帯である飯山市の雪の活用を目的に同所と飯山市、JA、醸造業者らで構成する「飯山市雪エネルギー検討会議」が2018年より市所有施設に約560トンの雪を搬入して設置。毎年3月に雪を入れ、地酒やそばの実、コメ、野沢菜などを貯蔵している。年間通して気温1~3度、湿度はほぼ100%に保たれるため、貯蔵した産品は熟成し、味がまろやかになるという。
今回販売したのは「雪むろ熟成酒」の「水尾」(田中屋酒造店)と「北光」(角口酒造店)。奥信濃の地酒で雪むろ開設当初より販売されている人気商品だ。また、漬物の岡本商店が「雪むろ熟成野沢菜」を販売。雪むろに貯蔵することで発酵が進み、味わいが増す。同店はご飯に合う野沢菜油炒めなども出品した。
期間中は、生産者が試飲を提供するイベントも実施。来店客にアピールした。同所などは雪むろ商品のブランディングのためこれまでに2本のPR動画や冊子を作成。21年には雪を冷熱エネルギーとして活用する取り組みが「脱炭素チャレンジカップ2021」文部科学大臣賞(社会活動分野)を受賞している。
雪むろの詳細は、https://www.city.iiyama.nagano.jp/soshiki/kikakuzaisei/kikakuchosei/sonota/yukienerugiiを参照。
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