全国各地の商工会議所が、東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で地域の〝自慢の逸品〟を紹介する「地域うまいもんマルシェ」。今回は、9月27日~10月3日に出展した鶴岡の〝逸品〟を紹介する。
山形県の庄内地方南部に位置する鶴岡市は海の幸・山の幸に恵まれ、豊かな食文化を持つまち。「伝統食」も多く受け継がれ、2014年には日本で初めて「ユネスコ食文化創造都市」に加盟認定されている。
鶴岡商工会議所は、この機会に鶴岡の食の魅力を広めようと、伝統的なもの、新しいものを含めて郷土色の強い商品を紹介した。
農産物の生産も行うティーズファクトリーは、庄内の農家やシェフらが集まって昨年開発したクラフトコーラ「YATA COLA」(シロップ)を出品。十数種類のスパイスや黒糖、レモン果汁などがブレンドされ、爽やかで飲みやすい。炭酸で割るほか、ミルクやお湯割りもおすすめだ。庄内平野の特徴を生かし、全工程天日干しで仕上げた干しきくらげも販売した。
加工食品業・野菜みらい計画は、山形県遊佐町のパプリカにトマトやニンジンなどを加えてつくったブルガリア伝統の野菜ペースト「リュテニッツァ」と「孟宗汁」(レトルト食品)を出品。孟宗汁は孟宗竹のタケノコと厚揚げ、シイタケなどの地元素材をみそと酒かす、出汁(だし)で仕上げた郷土料理で、温めるだけで〝故郷の味〟を楽しめる。
期間中は、ブルガリア共和国大使館員も来訪。リュテニッツァは「ブルガリアの味に近くおいしい」と絶賛した。
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