独立行政法人情報処理推進機構(IPA)はこのほど、情報セキュリティ対策を啓発する新作動画「今、そこにある脅威~組織を狙うランサムウェア攻撃~」と「華麗なる情報セキュリティ対策」を公開した。動画ではサイバー攻撃の手口などを紹介。企業の日常対策の重要性を伝えている。
「今、そこにある脅威」は、身代金として金銭を得ることを目的に企業・組織内のネットワークへ侵入し、データを一斉に暗号化して使用できなくする〝ランサムウエア攻撃〟について解説。その手口や経営者・管理者・システム担当者、従業員が行うべき対策などをドラマ仕立てで紹介している。
また、アニメ「華麗なる情報セキュリティ対策」は、架空の企業「ローウェイ社」を舞台に社長の瑛美、妹で秘書の美幸、情報システム管理者の情ヶ崎の3人が情報セキュリティ対策に奮闘するストーリー。IPAが「日常における情報セキュリティ対策」としてウェブサイトで紹介している八つの対策を説明したもので、「♯1修正プログラムの適用」「♯2セキュリティソフトの導入および定義ファイルの最新化」「♯3パスワードの適切な設定と管理」「♯4不審なメールに注意」「♯5USBメモリ等の取り扱いの注意」「♯6社内ネットワークへの機器接続ルールの遵守」「♯7ソフトウエアをインストールする際の注意」「♯8パソコン等の画面ロック機能の設定」の8話にまとめている。
アニメは企業の社員など利用者向けの内容だが、「日常における情報セキュリティ対策」では、システム管理者向けの注意事項も紹介。IPAは「情報セキュリティ対策は日常的に行っていくことが重要。これらの動画を参考に、日々の業務の中で情報セキュリティを意識した行動を心掛けてほしい」と呼び掛けている。
各動画は、https://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/videos/index.htmlを参照。
最新号を紙面で読める!